大豆製品に含まれるイソフラボンの含有量と適切な摂取量

骨粗鬆症予防や更年期障害の軽減に効果的な大豆イソフラボン。 美容商品や健康食品として見かけることが多いのではないでしょうか。
しかし大豆イソフラボンは、大豆というからにはやはり大豆製品に多く含まれています。 そこで今回は、大豆製品に含まれるイソフラボンの含有量と適切な摂取量についてご説明します。
大豆製品に含まれるイソフラボンの含有量
大豆イソフラボンとは、そもそも大豆の胚芽に多く含まれる「フラボノイド」という成分の一種です。
そのため大豆を原料とする製品には、ほぼ必ず大豆イソフラボンが含まれています。 ただし含有量は製造方法や大豆の原料によって異なります。
ここでは大豆イソフラボンの平均含有量の値をご紹介します。
液体の大豆製品
トクホの豆乳飲料(125ml) | 25mg |
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普通の豆乳飲料(125ml) | 30mg |
黒豆茶(500ml) | 25mg |
醤油(100g) | 0.01mg |
固体の大豆製品
煮大豆(100g) | 43.3mg |
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木綿豆腐(150g) | 42mg |
絹ごし豆腐(150g) | 38mg |
納豆(45g) | 36mg |
味噌(20g) | 6mg |
粉末状の大豆製品
トクホの豆乳飲料(125ml) | 25mg |
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含有量は商品によってばらつきがあります。 全体をみると、納豆や煮大豆といった、大豆をほぼ加工せずにそのまま製造される商品に多く含まれている傾向があります。
大豆イソフラボンの適切な摂取量
大豆イソフラボンは、2006年に大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性が見直され、国で1日の目安摂取量が決められています。
内閣府の食品安全委員会によると、食品として摂取する量は一日40~45mg、特定保健用食品として摂取する安全な上乗せ量の上限は一日30mgと設定されています。 そのため安全な摂取量の目安は一日70~75mgです。
ただし大豆イソフラボンに含まれるエストロゲンの作用によって悪影響を受けやすい乳幼児や15歳未満の子ども、妊婦・授乳中の女性は適切な量よりも控えめにして下さい。
また食品安全委員会では、大豆イソフラボンの含有量や摂取量だけでなく、バランスよく食事に取り入れて健康的な食生活を心掛けるように推進しています。 他の食品の相性とも考えながら、適切な摂取量を守りましょう。
まとめ
今回は大豆製品のイソフラボンの含有量と、適切な摂取量についてご紹介しました。 こちらの含有量を目安にして、バランスよく食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。